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電子車検証とは?サイズ・交付時期・記載内容をわかりやすく解説
2023年1月から交付が始まった「電子車検証」。従来のA4サイズから大幅に小さくなり、券面に書かれる情報も変わりました。サイズや交付時期、有効期間の確認方法まで、押さえておきたいポイントを整理します。
最終更新日:2026年7月
電子車検証とは
電子車検証とは、A6サイズ相当の厚紙にICタグを貼り付けた、電子化された自動車検査証のことです。2023年1月4日から交付が始まりました。
従来の車検証はA4サイズの紙に、車両情報から所有者情報、有効期間まですべてが印字されていました。電子車検証では、変更が生じにくい基礎的な情報だけを券面に記載し、変更の可能性がある情報はICタグに格納する方式に変わっています。
この仕組みにより、車検の際に運輸支局へ出向かなくても、委託を受けた事業者がICタグの情報を書き換えられるようになりました。国土交通省が進める自動車手続きのデジタル化の一環です。
電子車検証のサイズは?
電子車検証のサイズは、縦105mm × 横177.8mm です。紙の厚さは約0.15mm(150μm)で、従来より厚めになっています。
従来のA4サイズ(297×210mm)と比べると、面積はおよそ3分の1以下。文庫本に近い大きさで、グローブボックスや車内の小物入れにも収まりやすくなりました。
| 従来の車検証 | 電子車検証 | |
|---|---|---|
| サイズ | A4(297 × 210mm) | 105 × 177.8mm |
| 紙の厚さ | 薄手 | 約0.15mm(厚手) |
| ICタグ | なし | あり(裏面に貼付) |
| 有効期間の記載 | 券面に印字 | 券面になし(ICタグに格納) |
「A6サイズ」と呼ばれるが、実際のA6とは異なる
電子車検証はしばしば「A6サイズ」と説明されますが、紙の規格としてのA6は105×148mmで、電子車検証はそれより約30mm横に長い形状です。国土交通省の資料でも「A6サイズ相当」「A6サイズ程度」という表現が使われています。
MEMO
177.8mmはちょうど7インチにあたります。市販のA6サイズ用ケースやリフィルを流用しようとすると横幅が足りないことがあるため、収納用品を選ぶ際は実寸で確認してください。
電子車検証はいつから始まった?
登録車(普通自動車など)は2023年1月4日から、軽自動車は2024年1月4日から交付が始まっています。
| 車種区分 | 交付開始日 |
|---|---|
| 登録車(普通自動車・小型自動車など) | 2023年1月4日 |
| 軽自動車 | 2024年1月4日 |
切り替えは一斉に行われるわけではなく、新規登録や継続検査(車検)などの手続きを行ったタイミングで順次電子車検証に置き換わります。
そのため、現在お手元にある紙の車検証がA4サイズのままでも問題ありません。従来の車検証もそのまま有効で、次回の車検を受けたときに電子車検証へ切り替わります。
券面に記載される情報とICタグに格納される情報
電子車検証では、記載事項が券面とICタグに分かれています。
| 区分 | 主な情報 |
|---|---|
| 券面に記載 (基礎的情報) |
自動車登録番号/車両番号、車台番号、車名、型式、原動機の型式、長さ・幅・高さ、車両重量、車両総重量、初度登録年月、乗車定員 など |
| ICタグに格納 | 自動車検査証の有効期間が満了する日、所有者の氏名・名称および住所、使用者の住所、使用の本拠の位置 |
変更登録などで書き換えが発生しやすい情報がICタグ側に集められている、という整理です。券面には二次元コードも印字されますが、有効期間だけは二次元コードからは読み取れません。また、車検証閲覧アプリで情報を見るには二次元コードではなくICタグを読み取る必要があります。
有効期間はどこで確認する?
券面に有効期間が印字されなくなったため、確認方法は次の3つになります。
1. 車検証閲覧アプリで読み取る
国土交通省が提供する「車検証閲覧アプリ」を使います。券面に印字されたセキュリティコードを入力し、ICタグを読み取ることで情報を閲覧できます。iOS版・Android版が提供されているほか、汎用のICカードリーダーを接続したパソコンからも読み取れます。
有効期間の確認に加えて、リコール情報の表示や車検証情報のファイル出力にも対応しています。
2. 自動車検査証記録事項を見る
電子車検証の交付時や更新時には、ICタグの内容も含めたすべての車検証情報が記載された「自動車検査証記録事項」という書面が渡されます。保険の手続きなどで車検証の内容を提示する必要があるときは、こちらが使えます。
MEMO
この窓口での交付は2027年12月末までとされています。それ以降の取り扱いについては、最新の情報をご確認ください。
3. 検査標章(フロントガラスのステッカー)で確認する
おおよその満了時期であれば、フロントガラスに貼られている検査標章からも確認できます。正確な満了日を知りたい場合はアプリか記録事項を参照してください。
取り扱いの注意点
折り曲げに注意してください
電子車検証の裏面にはICタグが貼り付けられています。ICタグの部分を折り曲げると破損する恐れがあり、破損すると情報を読み取れなくなるため、再交付の手続きが必要になります。紙が従来より厚手になっているのも、この保護を意図したものです。
車検証そのものの備え付けが必要です
電子化されても、車検証を車に備え付けておく義務は変わりません。コピーや、スマートフォンで撮影した画像では代用できません。車検証そのものを車内に備え付けておく必要があります。
小さくなったぶん紛失しやすくもなっているため、保管場所を決めて、折れや水濡れを避けて管理することをおすすめします。
バイクの電子車検証で気をつけたいこと
車検対象の自動二輪車にも、同じ電子車検証が交付されます。備え付けの義務も同様です。
ただし、バイクはシート下の収納スペースが限られており、バッテリーやETC車載器、工具類などが収まっていることも少なくありません。A6サイズ相当まで小さくなったとはいえ、収納スペースの形状によっては折り曲げないと入らないケースがあります。
前述のとおり、ICタグの部分を折り曲げると破損の恐れがあります。ツールバッグやケースを併用するなどして、折り曲げずに収められる方法を確保しておくと安心です。
まとめ
- 電子車検証は、A6サイズ相当の厚紙にICタグを貼り付けた自動車検査証
- サイズは縦105mm × 横177.8mm、紙厚は約0.15mm
- 登録車は2023年1月4日、軽自動車は2024年1月4日から交付開始
- 券面には基礎的情報のみ。有効期間や所有者情報はICタグに格納
- 有効期間は車検証閲覧アプリ、または自動車検査証記録事項で確認する
- ICタグの破損を避けるため、折り曲げには注意が必要
- コピーや画像では代用できず、車検証そのものの備え付けが必要
参考・出典
- 国土交通省「電子車検証特設サイト」
https://www.denshishakensho-portal.mlit.go.jp/ - 国土交通省「自動車保有関係手続のワンストップサービス」
https://www.oss.mlit.go.jp/portal/
※本記事は2026年7月時点の情報をもとに作成しています。制度や運用は変更される場合がありますので、最新の情報は国土交通省の公式サイトでご確認ください。